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科学の力で漆喰に!自然の仕組みを利用したおもしろい建材

科学の力で漆喰に!自然の仕組みを利用したおもしろい建材

自然素材や住宅環境に対する関心が高まり、手仕事の温かみとともに優れた機能性が再評価されている漆喰。その正体を知っていますか?

何からできていて、どのように漆喰になるのか。
自然の仕組みを利用した、漆喰の特性について詳しく解説していきます!

漆喰は何からできているのか?

日本においての漆喰とは、天然鉱物である「石灰(消石灰)」を主原料として、海藻などから作られた「糊」と麻などの植物繊維「スサ」を混ぜて練った天然素材の建材のことを言います。

石灰はサンゴ礁がルーツの素材です。2億5千万年前の海底にあったサンゴ礁が、長い時間をかけて地殻変動とともに海洋プレートによって大地まで運ばれ、地上に隆起したものが石灰鉱脈と考えられており、そこから石灰石を採掘します。

日本には全国各地に石灰岩が分布しており、資源の乏しい日本で唯一100%自給可能な天然鉱物なのです。

科学の力で漆喰に

石灰石はとてもおもしろい仕組みで漆喰になります。
石灰岩を砕いた石灰石を焼き、水を加えるだけで粉末の消石灰になるのです。

壁に塗られると、二酸化炭素を吸収して元の石灰石の性質に戻り固まっていきます。この性質がお部屋の空気を心地よくしてくれる理由のひとつなのです。

台風のよく通る高知で考えられた、堅牢性の高い土佐漆喰

漆喰には地域性があり、石灰の産出地、製造工程、加える糊・スサなども異なります。
濱内工務店が得意としている「土佐漆喰」もそのひとつ。

土佐漆喰と一般的な漆喰の大きな違いは、材料に「糊」を入れないことです。
海藻糊は水に溶けやすい性質があるため、雨にかかると脆くなることがあります。

土佐漆喰は専用の塩焼き石灰と発酵させたワラスサを練り、熟成させて作ります。
熟成させることで藁からリグニンという成分が出て糊の役割を果たすので、海藻糊を入れない分、強度が高くなるのです。

関西で漆喰壁なら濱内工務店にお任せください

濱内工務店は漆喰壁の家づくりが得意です。
高い技術力で、こだわりぬいた材料・方法を用いて、丁寧に作業を行います。
お客さまのご要望に合わせて最適なご提案もさせていただきますので、ぜひ一度ご相談くださいませ。

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