私たちが大切にしている「土佐漆喰」や「無垢材」など自然素材を使った家づくり。
お客様からよくいただくご質問に、「自然素材はお手入れが大変そう」 「メンテナンス費用はどれくらいかかるの?」 というものがあります。
「自然素材=手間がかかる」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
しかし、その「手間」こそが、家への愛着を深め、暮らしを豊かにしてくれる時間になっていくこともあります。
今回は、自然素材と長く付き合っていくための「お手入れ」や「メンテナンス」について、その魅力とともにお話しします。

自然素材の家と一般的な家のメンテナンスの違いについて
自然素材の家は、木や土が呼吸し続けている「生きている家」です。そのため、一般的な住宅とは少し違ったお付き合いの仕方が必要になります。 自然素材ならではの維持管理のポイントをお伝えします。
メンテナンス頻度の違い

一般的なビニールクロスや合板フローリングの家は、10年ほどは何もしなくても過ごせることが多いですが、傷みが出始めると部分的な補修が難しく、最終的には壁紙や床の「全面張り替え」という大掛かりなリフォームが必要になるケースが少なくありません。
一方、私たちが提案する無垢材の床や漆喰の壁は、もう少しこまめなお手入れをおすすめしています。例えば、無垢床なら3〜5年ごとのオイル塗装、壁なら小さな欠けの補修などです。「頻度が高い」と聞くと手間に感じるかもしれませんが、その内容はご自身でできるような軽微なものも多いです。日々の小さなお手入れの積み重ねが、家を長く美しく保つ秘訣なのです。
「経年変化」を楽しむ暮らし

新建材は完成した時が一番美しく、時間が経つと汚れや劣化として古びて見えてしまいがちです。
対して、無垢材や漆喰といった自然素材は、時間とともに色づき、質感を変えながら味わいを増していきます。 私たちは「劣化」ではなく「経年美化」と捉えています。傷ひとつとっても、家族の歴史として刻まれ、家全体をヴィンテージ家具のように育てていく感覚。変化を前向きに楽しみ、「直す」というより「育てていく」姿勢で向き合うことで、かけがえのない唯一の家へと成長していきます。
素材ごとのお手入れとメンテナンス
漆喰

【特徴】
消石灰を主成分とする漆喰は、優れた調湿効果で室内を快適に保ち、カビや菌の繁殖も抑えてくれる「呼吸する壁」です。高い防火性も備え、古くから日本の家づくりに重宝されてきました。施工後は空気中の二酸化炭素とゆっくり反応して硬く丈夫になり、時が経つほどに独特の味わい深さが増していく「経年美化」が楽しめます。
【お手入れ・メンテナンス】
アルカリ性のため酸性の液体(果汁やコーヒー等)のシミには注意が必要ですが、普段はハタキで優しくホコリを払うだけで十分です。手垢汚れは消しゴムでこすれば目立ちにくくなります。 水拭きは避け、どうしてもという場合は固く絞った布で叩くように拭きましょう。小さなひび割れはご自身でも補修可能ですが、大きな欠けなどはプロに相談できるので安心です。手をかけるほどに愛着が育つ素材です。
【維持コストと頻度のイメージ】
主なメンテナンス:ひびや欠けの際都度補修(手作業可)
維持コスト:比較的安価(数千円程度で済むことも)(施工範囲や素材による)
※ご自身で軽度なメンテナンスを行う範囲であれば、自然素材の維持費は意外と高額にはなりません。ただし、壁一面の塗り直しや広範囲の補修などを業者に依頼する場合は、素材や施工方法によって費用が大きく変わります。
無垢材

【特徴】
天然木をそのまま切り出した無垢材は、優れた調湿・断熱性で、夏はサラッと、冬は温かみのある肌触りが魅力です。合板フローリングとは異なり、水や傷には少しデリケートですが、使い込むほどに色艶が増し、味わい深くなる「経年美化」を楽しめます。傷も家族の歴史として刻まれ、愛着へと変わる素材です。
【お手入れ・メンテナンス】
普段は乾拭きやモップでホコリを取るだけで十分です。水拭きは避け、必要な時は固く絞って拭きましょう。 3〜5年を目安に自然系オイルを塗ると、木が保護され美しさが蘇ります。木目に沿って塗り、余分なオイルをしっかり拭き取ったら、半日〜1日ほど換気して乾燥させます。このひと手間が、家をより美しく育ててくれます。
【維持コストと頻度のイメージ】
主なメンテナンス:3〜5年ごとにオイル塗装
維持コスト:比較的安価(数千円〜1万円程度で済むことも)(道具込)
※ご自身で軽度なメンテナンスを行う範囲であれば、自然素材の維持費は意外と高額にはなりません。ただし、壁一面の塗り直しや広範囲の補修などを業者に依頼する場合は、素材や施工方法によって費用が大きく変わります。
自分でできること、プロに任せること

自然素材の家は、傷や色ムラも「味」として楽しめるのが魅力です。メンテナンスに絶対の正解はありません。 床のオイル塗装や小さな欠けの補修など、日常的なお手入れはご自身でも簡単に楽しめます。一方で、壁一面の塗り直しや大きな割れなど、技術が必要な部分は私たちプロにお任せください。 「自分で手をかける楽しみ」と「プロに頼る安心感」。その両方を使い分けながら、無理なく長く付き合っていけるのが自然素材の家の良さです。
【安心の長期サポート】地域密着だからこその距離感

「プロに任せる」といっても、どこに相談すればいいか不安に思う必要はありません。 濱内工務店では、お引き渡し後も10年後までの定期点検を実施しており、住まいの健康状態をプロの目線でしっかりご確認いたします。
「ちょっと扉の調子が悪いかも」「ここの汚れ、どうすればいい?」といった些細なご相談でも、点検のタイミングでなくても、お困りごとはいつでもご連絡ください。
【施工事例】時とともに育つ家

土佐漆喰と無垢の木を使った木造平家建て【甲東園】
新築時の清々しい美しさはもちろん素晴らしいですが、私たち作り手としては、これから10年、20年とご家族の暮らしが染み込み、味わい深い姿に変化していくのが何よりの楽しみです。
まとめ:手間をかけるほど、愛着が深まる家

自然素材の家は、住む人と一緒に成長する家です。 少しの手間をかけてあげることで、家はそれに応えるように、健やかで美しい空間を保ち続けてくれます。
「お手入れも含めて、暮らしを楽しみたい」 そんな家づくりにご興味のある方は、ぜひ一度、濱内工務店にご相談ください。
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漆喰の魅力や特徴については、こちらの記事でもご紹介しています。ぜひご覧ください。