濱内工務店が漆喰工事が得意なわけ
濱内工務店は今では複雑な工事をトータルで行う伊丹市の工務店ではありますが、先代は徳島県出身の左官屋でした。
徳島は四国のお隣、高知の土佐漆喰を使った建築物などが多く、弟子修行の時からこの地元の土佐漆喰に触れ、土佐漆喰の性質・塗り方を熟知するようになりました。
濱内工務店を設立してからも、風合いのある壁(土佐漆喰)を研究し、今も試行錯誤を繰り返し色々なテクスチャーに挑戦しています。
土佐漆喰とは?
土佐、今の高知は荒い太平洋性の気候に直接接する土地で、台風も多いために特に堅牢性の高い素材などが求められてきました。
良質な石灰石が産出するこの土地で江戸時代にできたのが土佐漆喰です。土佐漆喰はノリを混ぜない、ワラスサの繊維の粘性を使うことが他の漆喰と大きく違う点で、独特な機能と特徴を持っています。
土佐漆喰は消石灰とわらとにがりでできているため、淡い黄色をしています。年と共に少しづつ白くなっていく、というのも特徴的なポイントで、それと共に堅牢性や耐久性など本来の性能も向上していくのも独特な点です。
漆喰って他の壁材とどう違う?
漆喰の壁には細かい小さな穴が開いているため、調湿効果に優れています。その効果は厚く塗れば効果が高く、昔の土壁などの場合は土壁自体が調湿効果があったために昔の家屋では特に調湿効果が高かったとされています。
また、調湿効果が高いと湿気をコントロールするので梅雨などの時期でもカビやダニの発生を抑制してくれるのですね。
クロスの壁では調湿効果が低いため、湿度が高すぎるなどケースで問題になることが多いのです。
また、経年劣化という意味ではむしろ漆喰の壁はどんどん年数を重ねた美しい風合いが出てきますが、クロス壁では剥がれてきたり、様々な不具合が出てきます。
漆喰は部分的に修復するような工事にも向いているのです。
土佐漆喰の左官工事の様子を見てみましょう
土佐漆喰の左官工事の前に、まず下地を塗ったところ。土壁であっても、パネルであっても、まずは下地を塗ります。必要な箇所に養生を行い、はみ出しても問題ないようにしておきます。
次に土佐漆喰を塗っていきます。塗りたての頃は水分を含むために色も濃いのですが、、、
完成するとこんな感じで落ち着いた白になります。経年とともにこの淡い黄色もより白に近づいていきます。